売れなくて、お店がつぶれそうな時ってどんな感じですか?


この前のブログで一年間売れなかった話を書きました。
お客様から「売れなくて、お店がつぶれそうな時ってどんな感じですか?」
と聞かれたのでその事を書いてみたいと思います。
売れない時ってそりゃつらいですよね。
他の店は売れているのに自分のところは売れていないのですから。
売るためにやらなくてはいけないことも多々ありますし、毎日が「どうやったら売れるだろう」ともんもんと考えるのみで、つぶれてからどうしようとかは全く考えていませんでした。
頭の奥の方に「お店がつぶれる」という感じはあるものの、すぐそこにその事態があるという感じではありませんでした。
どこかでその姿を見ている客観的な自分がいて「つぶれちゃったら、ほんとおもしろ〜い、清々するわ〜」とも思っていました。
そんなことにはなりたくはないのですが、なったらなったでそれはそれでおもしろい。みんなに馬鹿にされる姿が笑えるわ。
そう、リスタートのできないゲームの中で自分が試されていてる感じです。
この危機をどのように克服していけばいいのか、配色濃厚なところからの逆転劇、どうやったらうまく逆転できるのか考えるとわくわくしてしまいます。
つらいことを楽しんでいる自分はちょっとおかしな人間なのかも知れません。

前回の『思ったようにはうまくいかない』でも書きましたが2000年頃はレコードも結構売れていましたし、景気の良いお店も多かったのではないでしょうか。
「他の店がうまくいっているのに自分のところだけはうまくいかない」
自分のところがうまくいっていないのは自分のせい、ほかの店の経営が順調なら自分もうまくやれば経営は軌道に乗るということなんだと思っていました。
これが他に店も売れていないなら、ちょっと「ほんと大丈夫か?」考えてしまいますよね。
でも他の店が売れていないときにも、自分のところだけはどうにか売れている状態にしようと考えるのですが。

悲観的になるともうアイデアも浮かばないし、駄目な方、駄目な方へと流されてしまいます。
これって仕方無いんですが、よくないですよね。
自分の性格もあるとは思いますが売り上げの予算以外はわりに楽観的、達観的に考えています。
まあそれでも悲観的になるときもありますよ。

悲観的なときに力づけてくれるのはこの曲、よく聴きました。
頑張るぜ〜!
Curtis Mayfield“Move On Up”

繰り返しにはなりますがお店がつぶれそうなとき、なんだかんだいってその状態を楽しんでいました。
当時、妻と二人暮らしで子供はいなかったのでそんな感じで過ごせたのかもしれません。
今は子供もいて責任もあるのでそんな風に思えるかどうかは分かりません。
でもそんなことになったらまたそんな風に思っちゃうんでしょうね。
どこかでお気楽に考えていないと仕事はやってられません!
…ってそれは自分だけか…

次回は『儲からない…(リイシューにまつわるトラブル Vol.1)』です。
以前ブラジル人と一緒に作ったリイシューのことを書きたいと思います。

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