写真はランブリンボーイズさんから
https://twitter.com/ramblinboys
モノラル盤はステレオ盤のRIAA規格と違い、いろいろなイコライザー・カーブがあるのをご存じな方も多いと思います。
今回は私の不用意な発言からはじまったPacific Jazzのイコライザー・カーブについて書きたいと思います。
「マイナー・レーベルのPacific Jazzがイコライザー・カーブをつくる訳がないのが普通」
とツイートしました。
理由はAltecの古いアンプ A-440やMicIntoshにはPacificカーブの記載無かったこと、そして極小さなマイナー・レーベル故一所懸命に売っているリチャード・ボックが独自のイコライザー・カーブなんか考えるわけないだろうというのが理由です。
http://www.audiocircuit.com/Home-Audio/Altec-Lansing/440-A
そうしたらツイッターに「Pacificカーブありますよ」と頂きました。
「Pacificは1-13番まではAESですがその後の1956年まではPacificカーブですよ」とのこと。
「えっ。そんなこと聞いたことない」まあ自分がさほど詳しくないのにもかかわらずこんなことをツイートしたがいけないのですが…。
私はPacific RecordsってAES → RIAAだと思っていました。
確かにPJLP14裏面にプレイ時のイコライザー・カーブの記載がありました
イコライザー・カーブの記載はこれだけだったような気がしてエラーだと思っていたのですが違いました。
(こんな仕事をしているのにお恥ずかしいかぎりです)
一応裏面の記載をアップします。
PJLP10
記載は何もありません。
PJLP11
↓「丁寧に録音して高音質を心がけてキャピトルのスタジオで録音したよ」みたいなことが書いてあります。
↓「new AESカーブ、NARTBカーブで再生してください」と書いてあります。
こちらも同様「new AESカーブ、NARTBカーブで再生してください」と書いてあります。
こちらも同様「new AESカーブ、NARTBカーブで再生してください」と書いてあります。
PJLP15
ここから記載はなくなります。
そうしたら翌日にRamblin boyさんから嬉しいお返事が。
Pacific Jazzの項目をみるとPJLP1 ~ 13はAES (なぜPJLP11までではないのだろうか?)
その下の項目 1953年までの33 1/3回転がPacific Jazz・カーブです。
なるほどLPは無いけどEPがあるからかと思いさくっと調べたのですがEPは45回転で33回転のものがない。
これが正しいのであればカーブはあるけどレコード自体がないということになるのですが
でもそうしたら何故このカーブが残っているのか?
わかりません!
Pacific Jazzのイコライザー・カーブは
PJLP1 ~ 11 : AES
PJLP12 ~ 14 : New AES=NARTB(NAB)
その後も : New AES=NARTB(NAB)?
1956年から RIAA
Pacific Jazz・カーブ自体はあるけどそれでつくられたレコードは無い。
という仮説が一番しっくりくるのですがいかがでしょうか?
皆様のご参考になれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
Neu様、ランブリンボーイズ様、冗談伯爵様ご協力ありがとうございました。
ランブリンボーイズ様からご連絡いただいた参照記事はこちら
https://midimagic.sgc-hosting.com/mixphono.htm
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